IT法務とは?削除請求・発信者情報開示・プラットフォーム対応の総合ガイド
IT法務は、インターネット上で情報がどう流通するか(仕組み・制度・手続)を扱う実装型の法務です。 具体的には 削除請求(送信防止措置)、発信者情報開示、 プラットフォーム規約対応、ログや個人情報の適正管理などを含みます。
なお、投稿が違法かどうかの判断は 表現法務 と密接に連携します。
IT法務とは
IT法務は、プラットフォーム・通信・データの観点から、ネット上のトラブルを現実に解決へ動かすための手続・設計を担います。 例:削除の実現、発信者特定、検索結果の可視性への対応、各社規約に則った申請…など。 「何が違法か」を評価する 表現法務 と二人三脚で機能します。
主な対応領域
- 削除請求(送信防止措置):各プラットフォーム窓口/仮処分による削除の実現(→ 詳しく)
- 発信者情報開示:サイト運営者・プロバイダ・通信事業者への開示手続(→ 詳しく)
- プラットフォーム責任・規約対応:コミュニティガイドライン/利用規約の解釈と申請設計
- 検索結果・可視性対策:検索結果の更新依頼や適切な申立(ケースにより可否)
- ログ・個人情報の扱い:保存・保全・取得の適正化、社内ルール作り
- 海外サービス対応:英文窓口・準拠法・法域の違いを踏まえた申立設計
典型シナリオ別フロー
ケースA:誹謗中傷の投稿を見つけた
- 事実関係の整理:どこに何が掲載・拡散されているかを把握
- 証拠保全:URL・スクリーンショット・日時・投稿ID等(→ 保全の基礎)
- 削除申請:プラットフォーム窓口へ。基準に合わせた根拠資料の提示(→ 手順)
- 仮処分・訴訟等:任意削除が難しい場合に法的手段を検討
- 開示手続の並走:加害者特定が必要なら 発信者情報開示 を併走
ケースB:短時間で拡散が進んでいる
- 初動の優先順位:一次ソースの削除→派生拡散への波及抑制→検索結果の可視性対応
- 複数窓口の同時申請:規約基準に沿って各所並行で申立
- 社内外の連携:広報文案/一次情報の整備/問い合わせ窓口の一本化
プラットフォーム別の勘所
各サービスは削除基準・申請様式・審査の観点が異なります。共通の確認ポイントは以下です。
- 削除基準:個人攻撃、違法行為助長、著作権侵害、プライバシー等の規約該当性
- 窓口種別:ウェブフォーム/法的要請窓口/著作権専用窓口
- 提出物:URL・投稿ID・タイムスタンプ・本人確認・代理権限・法的根拠
- 再掲載対策:類似投稿への対応方針、監視・通報フローの整備
証拠保全の基礎
- ページ全景+個別投稿のスクリーンショット(日時が映るように)
- URL・投稿ID・アカウント名の記録/アーカイブの取得
- 検索結果の状態(キーワード・順位・キャプチャ)の記録
- 更新・削除で変化するため、早期保全が重要
証拠の質が削除・開示・賠償の成否に直結します。迷ったらすぐご相談ください。
予防・コンプライアンス
- 社内ガイドライン:発信ルール/危機対応フロー/通報窓口
- 規約・契約の整備:利用規約・プライバシーポリシー・委託契約
- モニタリング:SNS・掲示板・検索結果の定点観測
- 研修:炎上予防・削除申請・個人情報の取扱い
よくある質問
削除と発信者情報開示、優先すべきはどちら?
被害の拡大防止が最優先なら削除を先行、損害賠償や再発防止が目的なら開示を併走します。事案の性質に応じて設計します。 本名・住所の晒しは削除対象になりますか?
プライバシー侵害に該当し得ます。表現法務(プライバシー)で違法性を評価し、IT法務の手続で削除を図ります。 海外サービスにも対応できますか?
可能です。規約・準拠法・言語の要件が異なるため、根拠の示し方や提出書類を現地窓口に合わせて設計します。 どのくらい時間がかかりますか?
プラットフォームや事案により大きく異なります。任意削除と法的手段では手続の性質が違うため、初回相談で最短経路をご提案します。
まとめ/ご相談窓口
IT法務は、「違法性の評価(表現法務)」×「実装手続(IT法務)」の連携が鍵です。 初動での証拠保全と、適切な窓口・法的手段の選択が解決を早めます。
初回相談・費用・対応の流れは お問い合わせページ をご覧ください。